そいつが殺しにやって来る

 新型コロナについては、ホーム(家)とアウェイ(いわゆる三密の場)でウイルスと闘っていると考えれば、できる限り有利に持っていくのが当然のこと。
「自分に落ち度がなければ闘わずに済む」というのは自虐信仰で、現実にはウイルスの方から襲って来ます。八つ当たり(他人や政府を恨む)だけで闘わなければ、感染死するかもしれないし、周りを巻き込んでしまうかもしれません。
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 今年の2月下旬。 長崎市内の男性が、同市小江町の岩場でイカ釣りをしている最中に突然、イノシシに襲われた。
「自分も足場が悪いアウェー(本拠地ではない意味)で、イノシシも舞台が海ということでアウェー。つまりアウェー同士の闘いだった。自分は何度か釣りに来ていた場所だった分、足場にも慣れていてこちらに勝機があったと思う。ここで死にたくないという気持ちだけだった」

 長崎市内で個人タクシーを営む下田直樹さん(52)は仕事前、自宅から程近い防波堤に釣りに来ていた。仕掛けをセットし、さあこれからというとき、背後から聞き慣れない鳴き声が聞こえた。振り返ると、5メートルほど先に焦げ茶色で丸々と太った獣がこちらを向いていた。

「イノシシ!」と思った瞬間、突進された。衝撃で体は海側へ飛ばされた。下田さんは持っていた愛用の釣りざおで数回かたたいて応戦したが、脚などをかまれた。脚をかまれたまま数回か殴ったり蹴ったりし、さらに目つぶしで反撃したが、びくともしない。ズボンがかみちぎられて一瞬離れた。その瞬間を見逃さず、上から羽交い締めにしようとしたところ、もみ合いになり一緒に潮だまりに転倒した。ちょうど上にかぶさるような格好になり、すかさず左足でイノシシの頭を踏んで海中に沈め、両手で相手の背中を必死に押さえ込んだ。

 それからどれくらい時間が経過したのか。イノシシがいつ窒息死したのかも記憶がない。しばらくして周囲の人から「もう離しても大丈夫ですよ」と言われ、われに返った。目撃者が警察などに通報しており、救急車に乗せられて初めて「助かった」と安堵した。左膝をかまれて出血していた。ただ痛みは搬送された病院に着いてから感じた。

 感染症の懸念もあったことから、2週間ほど入院した。体には生々しい傷が残る。かみつかれた左膝の傷はあと数センチ深ければ動脈に達して致命傷だったと医師から言われた。左膝付近を8針縫った。かまれた傷か牙がかすめた傷かはわからない。岩場で切ったとみられる手は3針縫った。

 襲ってきたイノシシは体長約1メートル、体重80キロ。死闘から2カ月。やっと通院が終わった。「傷は残ったけど本当に助かって良かった」
(長崎新聞社の記事より引用)

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