コンビニは子どもを殺す

 3月31日、東京都中央区にあるコンビニが店を閉じた。 9年続いた店だが、元店主は「セブンがセブンをつぶした」 と訴える。 店から200メートルほどの間にセブンが他に4店舗、他のチェーンも3店舗。 後からセブンができて売り上げが激減した、という。

 親から引き継いだ酒屋と不動産屋をたたんでコンビニ経営を志し、2010年に本部から提案されたこの場所で開業した。 近くに2店のセブンがあったが、売り上げは好調だった。

 暗転したのは13年。 すぐ近くの別チェーンのコンビニがセブンに代わった。 「本部に新店舗を近くに出すと言われたら、嫌だと思ってもわかりましたと言うしかない」 と男性は言う。 地域の人口は増えていたが、1日の売上高は大幅に落ち、アルバイトの奪い合いで時給を上げざるを得なくなった。 店は赤字になり、借金が増えていった。

 人件費を抑えるため、自身や妻、当時高校生だった長男が勤務に入り、長時間勤務が常態化した。 食事はもっぱら賞味期限切れの弁当。 妻は「廃棄の弁当を食べる生活で人生が終わる」と、こぼすようになった。 翌14年9月、長男は19歳で自らの命を絶った。 遺書はなく心の内はわからない。 だが、男性とともに長男もアルバイトの欠勤の穴埋めに追われており、「金銭的な理由で大学をあきらめ、勤務も忙しくつらかったんだと思う」 と男性は悔やむ。

 加盟店の契約期間内での解約は高額の違約金が発生する可能性があり、閉店に踏み切れず、経営努力を続けたが収支は改善しなかった・・・
 (朝日新聞DIGITALより引用)

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